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Soy Ink
こんにちは。ニックの飯塚です。
写真は、週末に観た映画『かもめ食堂』です。
日本から遠く離れたフィンランドの地で、
日本人女性サチエが「かもめ食堂」という名の
小さな食堂を開くお話です。
かもめ食堂のメニューは基本日本食なのですが、
外国人がイメージする、カリフォルニアロールのような
“sushi”(洋風の日本食)を提供するわけではありません。
あくまで肉じゃがや焼き鮭などの「日本のおふくろの味」を提供することで、
フィンランドの人々の心(&胃袋)を掴んでいきます。
サチエと偶然出会った2人の日本人女性ミドリとマサコも加わり、
素朴だけれど美味しいサチエの料理を通して、
街の人々が少しずつ幸せになっていくお話です。
小林聡美さん・片桐はいりさん・もたいまさこさんの、
思わず「プフッ」と吹き出してしまう個性派演技はもちろんのこと、
劇中に登場する、フードコーディネーター飯島奈美さんの
美味しそうなお料理も見どころのひとつです。
芸術の秋&食欲の秋におススメな一本です。
ところで・・・
かもめ食堂の看板メニューは、
サチエにとっての日本人のソウルフード「おにぎり」なのですが、
本日は日本人にとってのもう一つのソウルフード「納豆」と
関係のある、「大豆油インキ」についてご紹介したいと思います。
「大豆油インキ」とは、その名の通り、
インキに含まれる石油系溶剤の一部を大豆油に切り替えたインキのことです。
「ソイインキ(soy ink )」ともいいます。
通常のインキに比べて揮発性有機化合物の発生が少なく、
また紙とインキが分離しやすいため、
リサイクル適性に優れるといった特徴があります。
1970年代のオイルショックを機にアメリカで開発され、
当初は主に石油資源の保護を目的として使用されていましたが、
印刷が環境に及ぼす負荷を軽減するという側面が見直され、
近年さかんに利用されています。
印刷の仕上がりも一般のインキと同等で、
耐摩性は非常に強いです。
乾燥が遅く、コストがやや高いといった欠点はあるものの、
誰もが環境保護に対する姿勢を問われる今日の社会において、
利用が拡大しているインキです。
印刷の仕上がりは、日本人にとってのソウルフード「納豆」と同じく
いつまでも“粘り強く”美しく。
環境への影響は、人間のお腹に対するようにやさしく。
・・・な地球にも美味しいインキなのです。